
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年7月30日 第3115号
第331回大阪府医師会定例代議員会(6月19日)において、北村良夫理事が副会長に選任・選定された。新たに就任した役員の「所信と抱負」を紹介する。
このたび副会長に選任・選定していただいた北村良夫と申します。加納康至会長、日本医師会の茂松茂人副会長を、微力ながら支えていくことができればと考えております。
これまでの所管は、経理、法規、保健医療センター、産業保健、医業経営です。また、医師政治連盟やIPPNWの会計も担当しておりました。日医の委員会では、定款諸規定検討委員会や医業税制委員会の委員をさせていただいております。
具体的には、消費税、インボイス制度、マイナンバーカードと健康保険証の紐づけ、ベースアップ評価料などに関心を持って意見を申し述べてまいりました。大きな問題ばかりなので、自分の考えが取り入れられるということは困難なのですが、問題提起は行っております。例えば、マイナンバーカードと健康保険証を紐づけることで、今年中には健康保険証が廃止される方向性となっており、以降は、①マイナンバーカードと健康保険証を紐づける②紐づけを拒否し、マイナンバーカードと資格確認書を持つ③マイナンバーカードを持たない場合は、資格確認書を持つ――から個人が選択することになります。しかし、健康保険証を資格確認書に変える必要性があるのでしょうか。同様の事例で運転免許証は廃止されません。そもそも任意であるマイナンバーカードに、権利である健康保険証を紐づけることはおかしいと思います。健康保険証を触らないでほしい、そのままにしてほしいという高齢者の願い、ひいては、自由権を侵害するものだと思います。自由権とは、公権力に対する不作為請求権のはずです。
最後に、私も元日医会長の植松治雄先生の教えを受けた一人です。先生の「国民医療を守る」という考えの一端なりとも担わせていただければと思っています。