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大阪府地域医療推進協議会

府医ニュース

2025年7月30日 第3115号

地域住民にとって希望ある社会の実現に向けて

 令和7年度第1回「大阪府地域医療推進協議会」が6月26日午後、大阪市内のホテルで開催され、加盟団体の代表者など約110人が参集。大阪府・市の予算編成に対する要望事項などを協議した。

 栗山隆信・大阪府医師会理事の司会により開会し、出席団体を紹介。続いて役員選出が行われ、互選により協議会長に加納康至・府医会長、副会長に深田拓司・大阪府歯科医師会長および弘川摩子・大阪府看護協会長、監事には乾英夫・大阪府薬剤師会長および滝本美津代・大阪府母子寡婦福祉連合会理事長――が選出された。
 次いで、加納協議会長があいさつ。冒頭、前年度の本協議会で協議会長に就いた故中尾正俊先生の急逝に哀悼の意を表し、黙祷を捧げた。加納協議会長は、医療・介護・福祉分野における極めて厳しい財政状況を危惧。「骨太の方針2025」に記載された「幅広い職種の方々の賃上げに確実につながるよう、的確な対応を行う」ことが次期診療報酬改定にしっかりと反映されるためにも、本協議会が一致団結して声を上げる重要性を強調した。また、「OTC類似薬の保険給付のあり方の見直し」についても、引き続き注視しながら必要な働きかけを行うと言明。地域住民にとって希望ある社会の実現に向けて尽力すると力を込めた。

加盟は34団体に

 議事では、大阪医療ソーシャルワーカー協会の本協議会への新規加入申請を承認。加盟団体は34団体となった。

8年度大阪府・市 予算要望に向けて協議

 次いで、「健康づくりの推進」「福祉対策」「医療従事者対策」などに関する要望事項について、▽大阪介護支援専門員協会▽大阪介護福祉士会▽大阪府看護協会▽大阪府作業療法士会▽大阪府歯科技工士会▽大阪府柔道整復師会▽大阪府助産師会▽大阪府私立病院協会▽大阪府診療放射線技師会▽大阪府訪問看護ステーション協会▽大阪府理学療法士会――の各団体の代表者が要説した。なお、7月9日午後に大阪府庁、18日午後には大阪市役所を訪れ、これらを集約した次年度予算編成に係る要望書が手交された。
 あわせて、11月23日に開催予定の府医主催「第46回大阪の医療と福祉を考える公開討論会」の開催概要を説明。同討論会の後援名義使用について協議し、承認された。
 閉会のあいさつで、深田・大阪府歯科医師会長は「一致団結が我々のキーワード」と語り、大阪府民・市民の命と生活を守るための本団体の主張が、行政に確実に届くことを祈念し結んだ。
 協議会終了後に催された懇親会では、乾・大阪府薬剤師会長のあいさつの後、弘川・大阪府看護協会長による乾杯の発声で歓談に移り、参加者は交流を深めた。阪本栄・府医副会長の閉会あいさつにより、盛会裏に締めくくった。