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本日休診

万博にやって来た

府医ニュース

2025年7月2日 第3113号

 関東地方に住む娘一家が、万博に行くために2泊3日で我が家にやって来ました。
 私は、梅雨時に遠方から、5歳、3歳の幼児を連れてタイトな日程で万博に来るなど、「大変やね」と言う言葉しか出ませんでした。万博はテーマパークのような親子で楽しめるところではないと思っていました。しかも3日とも私は仕事があり、寝る場所の提供ぐらいしかできません。
 1日目、幼稚園が終わってから大阪に連れて来られた子ども達は、疲れて早く寝ましたが、翌朝早くから起き出し、「起きて!」と私が寝ているところにやってきました。足のむくみ解消のために使用している足枕が、目が覚めたらなぜか頭の横にありました。
 当日は、一日中雨でした。4人ともぐったり疲れて帰ってくるかと思いきや、子ども達は朝と変わらず元気に騒いでいました。5歳は、さっそくミャクミャクの絵を描きました。3歳に「万博の何が楽しかった?」と聞いたら、「ミャクミャク」との返事でした。ミャクミャクのデザインが発表された時には違和感を覚えましたが、案外子どもにも人気なのかも。親達もいくつかのパビリオンにも入れて、雨の中、幼児連れでもそれなりに楽しめたそうです。今回のことで、若い人達の行動を自分の感覚で制限してはいけないと思いました。
 その後、子ども達は、「バンパク、また行きたい」と言って、ミャクミャクのぬいぐるみと一緒に寝ているそうです。
 この子達が、どんな大人になり、どんな世界でどんな人生を生きていくのかは分かりませんが、幼い時に両親と万博に行ったこと、その時に祖父母の家に泊まったことを少しでも覚えていてくれたらと思います。(瞳)