
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年7月2日 第3113号
阪奈会(奈良県立医科大学医学部医学科同窓会大阪支部/澤田秀智会長)は3月29日夕刻、保険医療懇談会を大阪市内のホテルで開催した。同懇談会は、保険医療への理解を深めることを目的に年1回実施しており、会員ら約50人が参集した。
はじめに、清水智之・大阪府医師会理事が「診療報酬改定後の現状について」と題して講演。まず、令和6年度診療報酬改定で新設された「ベースアップ評価料」を解説した。「外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)」の届出状況を示し、算定しない医療機関が多いと次回以降の診療報酬改定で不利になる可能性があり、「できる限り算定してほしい」と呼びかけた。また、「医療DX推進体制整備加算」に関して、マイナ保険証の利用率に応じた3段階の加算や届出様式について説明。そのほか、▽生活習慣病に係る医学管理料の見直し▽地域包括診療加算▽処方箋料等の見直し▽ポストコロナにおける感染症対策の評価――などの改定項目を挙げ、算定要件や注意点などを伝えた。最後に、医療を取り巻く厳しい状況に触れ、医師会は現場の医師の声を国に届けるカウンターパートの役割を担っているとし、医政活動の重要性を強調した。
講演後には、懇親会が催された。澤田・阪奈会長はあいさつで、今回から会長を引き継ぐことになったと言及。同会のさらなる発展に向けて、引き続きご支援をお願いしたいと力を込めた。その後、村田省吾・前阪奈会長の乾杯の発声で歓談に移り、参加者は親睦を深めた。