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府医ニュース
2025年7月2日 第3113号
第42回日本臨床内科医会総合学術集会(会頭=泉岡利雄・大阪府内科医会長)が4月20日、大阪市内のホテルで開催された。「いのち輝く未来社会のデザイン――先端医学と臨床内科医」をテーマに、研修会やランチョンセミナー、特別講演などが実施された。
当日午前に催されたセレモニーでは、正木初美・同医会副会長が司会を務め、木内章裕・日本臨床内科医会(日臨内)理事の開会宣言の後、代表者があいさつに立った。泉岡・大阪府内科医会長は、今回掲げたテーマは現在開催中の大阪・関西万博に合わせたと明かし、今後の臨床の進化について考えるきっかけになればと述べた。菅原正弘・日臨内会長は、内科診療の新たな魅力や可能性を見出し、地域医療の未来を深化させていきたいとした。松本吉郎・日本医師会長からはビデオメッセージが寄せられ、医療を取り巻く環境が厳しくなる中、日臨内と日医が協力し国民医療を一段と進展させたいと呼びかけた。角田徹・同副会長は、本集会が充実し実りあるものになることに期待を寄せた。続いて、第122回日本内科学会長を務める竹原徹郎氏がビデオメッセージで、命が輝くためには内科学の輝きが重要と述べ、活発な集会になることを祈念した。最後に加納康至・大阪府医師会長が登壇。府医として、日臨内をはじめ医療関係団体と緊密に連携して地域医療を面で支えていくと力を込めた。
日臨内の活動報告と今後については、福田正博・日臨内副会長(大阪府内科医会名誉会長)が説明。各種委員会の取り組みなどが報告された。
次いで、地域医療功労賞の受賞者が発表され、菅原・日臨内会長が全国から参集した受賞者に賞状を授与した。樋口洋子氏(樋口医院長)が受賞者を代表してスピーチ。「自分自身の生き方に経験値が加わった時こそ患者さんの訴えが理解できる」と語り、人とのつながりや自身の人生観を大切にしながら、これからも地域医療に励んでいくと誓った。
おわりに、次回日臨内医学会(群馬県)と日臨内医学総合学術集会(埼玉県)について、主務地から紹介がなされた。
当日は、4題のランチョンセミナーのほか、坂田泰史氏(大阪大学循環器内科学教授)による「心不全パンデミックの現状と未来」、山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所未来生命科学開拓部門名誉所長・教授)による「iPS細胞研究の現状と医療応用に向けた取り組み」と題する特別講演などが行われ、総勢約700人が参加するなど盛会裏に終了した。