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府医ニュース
2025年7月2日 第3113号
第331回大阪府医師会定例代議員会(岡原猛議長/定数273人)が6月19日午後、府医会館で開催され、代議員193人が出席した。当日は、令和6年度事業が報告され、同決算や8年度会費の賦課・徴収に関する議案などを協議。また、府医副会長の補欠選任・選定および日本医師会代議員、同予備代議員が補欠選出された。なお、立候補者はすべて定数内であったため無投票での決定となった。
岡原議長が議事を進行し、加納康至会長が冒頭あいさつで、今般示された「骨太の方針2025」に言及。保険料負担の抑制努力を継続しつつ、医療機関の経営の安定や賃上げに確実につながるよう的確な対応を行う方針が示されていると評した。府医として、引き続き次期診療報酬改定をはじめとする必要な支援策を主張するためにも、医師会の総力を内外に示す重要性を強調。より一層の支援・協力を呼びかけた。
次いで、栗山隆信理事が代議員の異動を報告、阪本栄副会長が6年度事業を概説した。
議事では、①6年度府医決算②8年度府医会費賦課徴収③8年度府医新入会員に対する会館設備資金応益負担金の賦課徴収――が上程され、北村良夫理事が説明。決算では、当期一般正味財産増減額について、2億511万6954円の増加を報告した。その後、北村俊雄監事から第1号議案は適正との監査報告が述べられた。
府医副会長(候補理事)選任に関する議案では、髙田直樹・府医選挙管理委員会委員長より、定数内候補との説明があり、当選人を報告。次議案で代議員の承認を得て選定された。日医代議員、日医予備代議員についてもいずれも定数通りの立候補であり、副会長選任と同様に髙田委員長が各候補者を当選人にとして報告した。副会長は、北村良夫理事(任期は7月1日から8年6月に開催予定の府医定例代議員会終結の時まで)に決定。日医代議員は鍬方安行理事、同予備代議員には香川英生氏(寝屋川市)が選出され、任期はともに、7月1日から8年に開催予定の日医定例代議員会の前日までとなる。
協議では、「当面の医療問題について」として、栗山理事が決議文を読み上げた。武本優次代議員(泉大津市)は、サーバーダウンによるオンライン資格確認のトラブルを指摘し、日医を通じて国に対応を求めるよう主張。栗山理事は、徹底した管理体制や適切で持続可能な運用体制の構築を要望していきたいと答えた。その後、▽物価高騰や賃金上昇に連動した診療報酬の改定および補助金交付の早期実施▽医療DX推進に係る医療機関への十分な支援の実施――など8項目の決議案を採択。決議については、政府、与党のほか日医、都道府県医師会、十四大都市医師会などに送付される。
最後に、澤芳樹副会長から、9年に大阪で開催される「第32回日本医学会総会2027」の案内がなされた。