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医師・医療関係者のみなさまへ

第5回医療問題研究委員会

府医ニュース

2025年6月4日 第3110号

阪本副会長が広報活動について講演

 大阪府医師会は3月12日午後、府医会館で第5回医療問題研究委員会を開催。委員ら39人が出席した。

 栗山隆信理事が司会進行を務め、阪本栄副会長が「医師会広報の実際」と題して登壇した。はじめに広報活動を支える委員会を解説した。府医ニュース編集委員会では、委員が本紙に執筆するコーナーをはじめ、令和4年5月に迎えた通算3000号を記念した特集や昨年12月に実施した映画の特別上映会などを紹介。広報委員会委員がコラムなどを寄稿する府医会報では、会内外の動向について記録性を重視しつつ、より親しみの持てる誌面づくりを心がけているとした。
 次いで、府民に向けた事業を取り上げた。ラジオ番組や毎日新聞でのコラム掲載などメディアと連携した健康啓発や、「大阪の医療と福祉を考える公開討論会」「エイジレス健康講座」「シルバー健康大学」「メディカルカフェ」といったイベントを紹介。記者会見などマスコミ対応についても加えた。
 また、府医では医療モニターを設置し、医療や府医に対する提言などを求めているが、4年度においては全体の2割強が本紙や会報誌に関するものだったと報告した。
 続いて自身が委員長を務める日本医師会広報委員会について説示した。▽日医ニュース▽FAXニュース▽定例記者会見▽赤ひげ大賞▽いのちを見つめるフォト&エッセー▽公式YouTubeチャンネル――などの概要を説明。活動強化を目的とした広報サポーター(仮称)や都道府県医師会等の広報好事例の収集など、進行中の企画も伝えた。あわせて日医の活動をまとめた動画の制作や公式キャラクター「日医君」の活用などにも触れた。
 今後の広報展開においては、対象を見極めながらデジタル化を検討することで、費用対効果だけではなく広い周知が見込めるとの考えを示した。「広報は草の根活動が大切」と語り、組織力強化にも言及。より良い活動ができるよう努めたいと語った。
 講演後の意見交換では、刊行物に係るコストやデジタル化に関する質問が挙がった。阪本副会長は、現在の刊行頻度に至った経緯などを述べ、引き続きコスト意識を持って工夫していきたいと応えた。