
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年4月30日 第3106号
令和6年度第2回大阪府医師会勤務医部会研修会が2月15日午後、難波御堂筋ホールおよびウェブのハイブリッド形式で開催された。
今回の研修会は、U40OSAKA勤務医部会でテーマを検討した結果、「医師が学ぶべきマネーの話」をテーマに、髙草木陽介氏(横浜栄共済病院放射線治療科副部長)をお招きし講演が行われた。6年に診療報酬が改定されたが、超高齢化社会を迎えている日本では医療費が高騰し続けており、現役世代の割合が減少していることから病院経営は非常に厳しくなってきている。労働者の賃上げが行われており、総合商社の初任給が増加していると報道されているが、医師の給料は30年間変化していない。円安やインフレにより相対的に医師の給料は以前よりも減少していると考えてよいであろう。このような背景のもと、特に若手医師のマネーリテラシーの向上や老後資金に苦慮しないようにという思いから、今回のテーマを企画した。
髙草木氏の講演では、新NISAやiDeCoについて詳しく解説いただき、具体的にどのくらいの資産を投資にまわすべきか、ということまで言及いただいた。非常に簡単にまとめると、資産運用については「なるべく早く」「収入の10~20%程度を」「新NISAにまわす」ということであり、余裕があればiDeCoに投資してもよいであろう。いずれも投資する商品は自身で選ばなければならないが、「手数料の低いインデックス投資」を購入すればよく、具体的には「全世界株式」「S&P500」というような指数に基づく投資信託を購入すればよい。筆者自身も自動引き落としでこのような商品を新NISAで購入しており、特に難しいことはなくそれこそウェブやYouTubeでも丁寧に教えてくれる素材がたくさんあるので、特に若手医師はすぐに始めてほしいと思っている。
本講演では特にウェブ視聴には100人以上参加いただき、会場からの質問も多く、盛況に終わった。今後も多くの医師に興味を持っていただけるテーマを検討していきたい。