拡大鏡

　◆2025大阪・関西万博が開幕した。10月13日までの６カ月間の会期中に多くの入場者が予想される。
　◆1970年の大阪万博の時には「世界の国からこんにちは」というテーマソングがあり、大流行した。今回も「この地球の続きを」というタイトルのテーマソングは存在しているが、多くの人々に浸透しているとは言い難い。
　◆今回、開会式の際に、作者である大阪府出身のコブクロによって披露されたこの曲を改めて聴いて、その中に込められていることの巧みさに驚いた。
　◆「2025未来見に行こう」という歌い出しから曲は始まる。今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」である。万博は未来を見据えたイベントであることが分かる。軽快なリズムの中に、1970年で一番印象に残っている「こんにちは」というフレーズが中心に据えられている。そして、歌は「子ども達が変えていくこの地球（ほし）の続きを」で終わる。
　◆子ども達が築いていく未来のために、私達大人が今、できることは何か、を考えさせられる。（浩）