
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年4月16日 第3105号
◆幕府の財政再建のため、徳川吉宗は倹約令、五公五民、新田開発等の享保の改革を行った。結果、幕府の財政は改善したが、農民にとって五公五民の税負担は厳しく一揆が増加した。さらに享保の大飢饉で米価が高騰すると江戸では打ちこわしが起こった。
◆この4月も値上げラッシュが止まらない。米価に及んではその高騰に消費者は不満を募らせ、一方で農家は低所得の苦境を訴え大規模なデモ活動を起こす。国の無策ぶりが伺える。
◆加えて国は、復興特別所得税の延長や再エネ賦課金、社会保険料の引き上げといった数々のステルス増税を課し、また財政緊縮のため国民の命を犠牲に高額療養費にまで手をつけようとした。財務省前では減税や財務省解体を訴える抗議行動が活発である。
◆医療界は今、DX推進の真っただ中だが、オンライン資格確認や電子処方箋の導入に負担が課せられ、HPKIセカンド電子証明書利用の突然の有料化はまさにステルス増税である。診療報酬の実質引き下げの緊縮政策も厳しく、デモ活動に加勢したい気分だ。(誠)