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医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2024年8月21日 第3081号
浪速区医師会・歯科医師会・薬剤師会が主催する「第36回浪速区健康展」が6月29日午後、同区民センターで開催され、183人が来場。ステージでのプログラムのほか、地域の関連団体による相談ブースなどで健康への理解を深めた。
まず、主催者を代表し、久保田泰弘・浪速区医師会長が開会あいさつ。多くの団体の協力に謝意を表した。また、同区が取り組むAケアカードに触れ、より円滑に医療や介護を受けられると呼びかけ活用を促した。続いて、幡多伸子・同区長が登壇し、健康診断やがん検診の受診を推奨した。
健康講座では、五十川昌弘氏(同区在宅医療介護連携相談支援室)が、「だから今人生会議――これからの人生のこと一緒に考えませんか?」と題し、人生会議の概要や考える時のポイントを説示した。いつかは迎える最期のために、あらかじめ自分が望む医療やケア、大切にしていること、望んでいることを整理し、それを信頼できる人に共有することが大切だと説明。気持ちの変化に合わせて見直し、自分のペースで取り組むようアドバイスした。
次に、笑福亭飛梅氏が高座に上がった。落語は想像力を使って笑うため健康に良いと語り、「健康落語」と題してネタを披露。会場は笑い声と拍手にあふれた。
続いて、「災害への備え――今やっておくべきこと」と題し、古川智之氏(同区役所市民協働課)が講演した。まず、南海トラフ巨大地震における同区の震度や津波の予想を提示し、家具の転倒対策や日常での消費分を買い足していく「循環型の備蓄」を紹介。まずは落ち着いて身を守り、テレビやラジオで情報を得ながら冷静に行動するといった地震発生時の心掛けを確認した。また、避難所生活での課題を示し、自宅避難の有用性を伝えた。
講演後には飛梅氏の進行で大抽選会が行われ、多くの来場者が景品を持ち帰った。
閉会のあいさつで、新開明・同区歯科医師会長が人生会議に触れ、歯科医師の立場から、「例えば最後に何を食べたいかを書いてみよう」と提案。健康展の継続を目指し、次回の参加と協力を要請し結んだ。