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医師・医療関係者のみなさまへ

勤務医部会活動報告

令和5年度第2回勤務医部会研修会を終えて

府医ニュース

2024年3月27日 第3067号

 令和5年度第2回大阪府医師会勤務医部会研修会(通算第63回)が2月10日午後、府医会館およびウェブのハイブリッド形式で開催された。
 今回の研修会は、昨年末に発足したU40OSAKA勤務医部会で研修会のテーマを検討。「生成AIの最新情報および働き方改革に向けた活用方法」をテーマに、香田将英氏(岡山大学学術研究院医歯薬学域地域医療共育推進オフィス特任准教授〈オフィス長〉)による講演が行われた。医療業務に革命をもたらすAIの潜在能力に焦点が当てられ、具体的な応用事例や将来の展望が議論された。
 筆者自身も、U40OSAKA勤務医部会での研修会計画段階から関心を持ち、ChatGPTを業務に取り入れ始めた。元々はアカウントを作成したのみだったが、講演された香田氏が共著する『医療者のためのChatGPT』も参考にしながら、その活用を進めている。論文執筆、メール応答、文書作成、当直スケジュール調整など、多岐にわたる業務でこの技術が役立っており、すでに欠かせないツールとなっている。
 講演では、様々な活用方法が紹介され、質疑応答では実際の論文作成におけるChatGPT活用に関する問題点も学ぶことができた。筆者が所属する堺市立総合医療センターでは、研修会を事前に周知し、多くの医師が参加した。参加した医師からは、ChatGPTを使い始める動きが見られ、すでに活用している医師もいた。本研修会は、聴講者の業務効率化に寄与していると感じられる。
 AIの活用は、医療分野に留まらず、社会全体で進展していくと予想される。今回の研修会は、AIの活用方法を知る足掛かりとなる重要な機会であった。本研修会の成功は、ご講演いただいた先生方、U40OSAKA勤務医部会の先生方や医師会職員の協力の下に成り立った。府医が今後も多様なテーマで有意義な研修会を提供することを期待している。
 筆者はこの記事の執筆に当たり、ChatGPTを使用し、AI技術を活用して文章を整理し、思考を明確にしている。

U40OSAKA勤務医部会委員 中野 仁夫