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医師・医療関係者のみなさまへ

東大阪市三医師会執行部合同懇親会

府医ニュース

2023年11月1日 第3053号

地域医療支えるために連携を強化

 東大阪市三医師会(布施:平松久典会長・河内:佐堀彰彦会長・枚岡:五島淳会長)は9月30日夕刻、大阪市内のホテルで東大阪市三医師会執行部合同懇親会を開催した。今年度は布施医師会の担当により実施され、大阪府医師会からは高井康之会長をはじめ、澤芳樹・中尾正俊・加納康至・阪本栄各副会長が出席したほか、茂松茂人・日医副会長(府医理事)も参席した。
 冒頭、平松・布施医師会長があいさつ。昭和42年に枚岡市、河内市、布施市が合併し東大阪市となったが、医師会は統合することなく、三医師会がそれぞれの地域の特性を生かしつつ活動を展開していると説明。市民の地域医療を支えていくためには三医師会間の連携が必要不可欠であるとして、親睦を深めてほしいと呼びかけた。また共催医師会として、佐堀・河内医師会長、五島・枚岡医師会長よりあいさつが述べられた。
 引き続き、来賓として臨席した衆議院議員の橋本岳氏、宗清皇一氏に続いて、茂松・日医副会長が登壇。茂松・日医副会長は、来春のトリプル改定の重要性を強調し、国民に安心・安全な医療を提供するための財源を確保する必要があると力を込めた。また、医師の働き方改革にも触れ、宿日直許可の取得と自己研鑽の基準がポイントであると説示。関西の病院で起こった専攻医の過労自殺に言及し、研修医や勤務医の健康が蔑ろにされないよう日医としても取り組みを進めていると語った。
 次に高井・府医会長は、新型コロナウイルス感染症の府医サーベイランス事業への協力に謝意を表明。感染者の報告数を鑑みると収束には至っておらず、インフルエンザとの同時流行にも危惧を示した。そのほか医療機関では、物価や人件費の上昇により厳しい経営状況に陥っていると指摘。国民の医療を守るために医師会が主張をしていくためには、与党国会議員の協力が必要と述べ、支援を求めた。
 東大阪市三医師会執行部合同懇親会は、永田輝義・布施医師会顧問の発声により乾杯が行われ、歓談へと移った。