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府医ニュース
2023年10月4日 第3050号
令和5年8月末現在での日本医師会の会員数は17万5千人を超えた。昨年12月から1千人余り増加しているが、医師全体の日医入会率は50%ラインだ。現在、日医執行部は組織強化を最重要課題の一つと位置付け、全国を行脚して入会促進を訴えている。9月7日には茂松茂人・日医副会長と坂本泰三・同常任理事が来阪し、高井康之会長をはじめとする大阪府医師会執行部と意見を交わした。
栗山隆信理事の司会で開会し、冒頭、茂松・日医副会長が組織強化の必要性を強調。6月に執行部に加わった4人の常任理事を中心に、全国各地の医師会を訪問していると述べた。
引き続き、坂本・日医常任理事が日医への入会率を提示。まずは「日医に入会していない郡市区等医師会員・3万2千人」がアプローチすべきターゲットだとの認識を示した。また、研修医の入会は3割強で、年々増えているものの、分母となる医師数には毎年9千人の新規医師が加算されるため、研修医の入会率を上げることも大切と加えた。
坂本・日医常任理事は、組織強化に必要なこととして①入会を増やす②退会を減らす③組織力の向上――を指摘。会費の減免や入退会手続きの簡素化などに取り組んでいるとした。組織力の向上では、日医の様々な事業を紹介。入会のメリットなども含めた若手勤務医向けの資料を作成しており、都道府県医師会主催の研修医オリエンテーションなどで活用していきたいと力を込めた。
府医執行部からは、▽学生の段階からの入会▽効果的な広報▽執行部が地区医師会長とともに病院長と対話する機会が重要――などの意見が挙がり、活発な討論が繰り広げられた。最後に高井会長は、府医の財政事情から「5年間の会費減免は厳しい」との見解を示しつつも、「組織強化に向けて今後も尽力する」と語った。