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医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2023年9月5日 第3047号
大阪府医師国民健康保険組合(理事長=高井康之・大阪府医師会長)が7月27日午後、府医会館で令和5年度第1回通常組合会を開催。4年度事業経過報告ならびに歳入歳出決算を承認した。
冒頭の砂川満議長による開会宣言の後、高井理事長があいさつ。補助金削減や高額薬剤が次々と承認されていくことを引き合いに、さらなる財政圧迫を懸念した。また、若年層の加入率鈍化や団塊の世代の後期高齢者医療への移行により、被保険者減少が続くと見通した。そのほかマイナ保険証に係るトラブルも取り上げ、医師国保を取り巻く諸課題に危機感を示すとともに、全国医師国民健康保険組合連合会をはじめ関係団体と連携し動向を注視していくと語った。
引き続き、山田晃久副理事長が、▽保険料▽被保険者数▽保健事業――など5年度事業経過を説明。次いで、廣瀬一史理事が役員退職積立金処分、歳入歳出補正予算について報告した。長等理事からは組合規約の一部改定(地区拡大)の報告があった。
議事では、豊田紘生副理事長が4年度事業経過報告および歳入歳出決算を一括して上程。新たな事業として、未就学児に係る世帯への保険料補助事業の実施や、新型コロナウイルス感染症に特化した傷病手当金の給付継続の実施が述べられた。決算状況に関しては、被保険者減少と保険料減収に加え、超高額レセプトの出現や受診率の大幅な伸びによる保険給付の著しい増加により、実質単年度収支は赤字であったと言及した。監査報告では堀古民生監事より適正な処理管理の確認報告があり、挙手多数で承認された。また、廣瀬理事が決算剰余金の次年度一般会計への繰り越しを上程。同様に承認された。
最後に、高井理事長が「情勢は厳しいが、健全で安定した組合運営のために全力を尽くす」と力を込め、一層の支援と協力を呼びかけ閉会した。