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府医ニュース
2023年6月21日 第3039号
都道府県医師会広報担当理事連絡協議会が4月13日午後、オンラインで開催された。日本医師会の広報活動の説明と今後の広報のあり方等についての見解の共有を目的としており、7年ぶりの開催となった。当日は日医広報委員会に副委員長として参画している阪本栄副会長が、大阪府医師会の広報活動に関する取り組みを報告した。
当日は、黒瀨巌・日医常任理事の司会により開会。はじめに松本吉郎・日医会長からビデオメッセージであいさつが寄せられた。日医の取り組みを記者会見等で発信しているものの、会員からは「活動が見えてこない」との声もあり、広報の難しさを実感しているとの思いが語られた。その上で、効果的な情報発信方法など、日医の広報活動に関して提案が求められた。
黒瀨常任理事が日医の広報活動を説明した。直近の取り組みとして、①LINEを活用した情報発信②日医を説明する動画「教えて!日医君!知って欲しい!日本医師会」の制作③オンラインセミナー「女性の健康課題を考える」の実施④公式ユーチューブチャンネルでの情報発信⑤「禁煙は愛」など冊子の発行――を提示。今後の課題として、メディアが関心を持つ話題の提供や、情報発信のツールとして、テレビや新聞、スマートフォンなど広報媒体の選定を挙げた。
引き続き、興津修喜(おきつしゅうき)氏(電通パブリック・アカウント・センター社会創発室トランスフォーメーション・プロデュース部FAシニア)が、「日本医師会イメージアップのヒント」と題して講演。世代に応じた広報戦略、広報媒体の選択が重要との見解を示した。特に若い世代は、「医療を身近に感じておらず、医師会に対するイメージも希薄」と指摘。興味を持つ媒体を使用し、「友達として懐に入り込む」姿勢を強調した。具体的には、動画コンテストなどを通じて医師会への理解を高めることも有用だとした。あわせて、国民に寄り添っている姿を真摯に伝えることが大切と述べた。
阪本副会長はまず、
府医で実施している対内的・対外的広報を説明した。府医ニュースは昭和29年に「大阪保険新聞」として発刊。3000号を超えてなお府医の主張や活動を会員に発信し続けていると誇った。また、府医の広報活動を紹介する中で、医療モニターや会員意見調査・府民調査に触れた。医療モニターには、府医ニュースや医師会報を届けており、記事の感想が寄せられる。関心の高い話題をモニタリングしながら、広報活動の参考にしていると加えた。インターネットを活用して、会員・府民に広報活動に関する調査を適宜実施していることも紹介。広報展開の指標にしていると結んだ。
次に広島県医師会の広報活動や基本戦略などが、岩崎泰政・日医広報委員会委員(同県医師会副会長)より紹介された。その後、都道府県医師会長や広報担当理事らが意見を交わした。閉会にあたり角田徹・日医副会長が総括。情報を伝えたい対象が何に興味を持っているかの確認も重要だとまとめた。