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医師・医療関係者のみなさまへ
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将棋部だより
府医ニュース
2023年3月15日 第3030号
2月12日に大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で、大阪府歯科医師会との将棋対抗戦を行った。梅の花が香る、とても暖かい日だった。
「言葉はコミュニケーションのための単なる道具ではなく、我々の実存である」と精神科医のミンコフスキーは述べた。言葉は心から生まれて、心を表すからだという。しかし言葉でならば、自分を飾れる。あるがままの自分しか表せない将棋は、我々にとって実存そのものなのである。
参加者は両チームともに5人ずつだった。4回戦まで行ったが、選手は毎回4人ずつとし、残った1人ずつは村田智穂女流プロ二段に指導対局をしてもらった。
チーム成績は2―2、1―3、2―2、3―1で全くの五分で引き分けた。学生時代から将棋に没頭した者ばかりで、地力に勝る歯科医師会チームに対して、敗勢に陥っても複数回逆転勝ちした我々の粘りは、称えられるだろう。とりわけ佐野(豊中市)は歯科医の最強者に対して、中盤早々に不利になりながらも、臆せず端攻めを敢行して相手のミスを誘い、金星をあげた。羽生善治九段は、「運命は勇者にほほえむ」と語ったが、その通りの勝ち方だった。全勝したのは手島(和泉市)。チーム通算成績は、34勝27敗12分になった。村田女流プロとの角落指導対局に勝ったのは、手島と松村(池田病院/東大阪市)だった。他の参加者は伊藤(野崎徳洲会病院/大東市)と準会員だった。
「祖国とは言語のことだ」とルーマニアの思想家シオランは断言した。その意味において将棋もまた我々の祖国である。多くの時間を将棋の国で過ごしてきたからである。
入部をお望みの方は、いずみがおかメンタルクリニックの手島(電話0725―56―2727)までご連絡ください。
報告
手島愛雄(和泉市)