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本日休診
府医ニュース
2023年3月1日 第3029号
冬の午後6時頃は真っ暗です。それで思い出すことがあります。
午後6時はうちの子ども達が小学生の時に通っていた学童保育の終わる時間でした。約30年前の当時、その地区には公的な学童保育がなく、必要とする保護者が会費を集めて場所を借り、指導員を雇って自分達で運営していました。
子ども達は、学校が終わると別の場所にある学童保育に行き、宿題をしたり、おやつを食べたり遊んだりして、午後6時まで過ごしました。
毎月1回土曜日の夜に会議、休日には資金の足しにするためにバザー、その他、親子遠足、宿泊キャンプと色々行事があり、正直言って休日を削られているような気になったこともあります。苦手な会計係に当たった年は、当時勤務していた病院の片隅でこっそりお金の勘定をしたこともありました。夏休み期間には、指導員に休んでもらうため、保護者が交替で指導員の代わりをしましたが、慣れない仕事でとても緊張しました。
下の子が卒業するまで、約10年間、その学童保育に関わりました。大変ではありましたが、今となっては良い経験だったと思えます。幸い良い指導員に恵まれて、子ども達は成長した後もその方を懐かしがっていました。
終わる頃にどちらかの祖母が迎えに行ってくれていましたが、やはり真っ暗なのは気になり、春が近づいて来て次第に日が長くなってくるとホッとしました。
学校帰りの子ども達が狙われる犯罪に憤りを覚え、心が痛みます。放課後の子ども達の安全を守る実情に即した方策が望まれます。(瞳)