TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

新年のごあいさつ

大阪府医師会 副会長  澤  芳樹

府医ニュース

2023年1月4日 第3023号

第32回日本医学会総会 会頭に選出されて

 皆様、新年おめでとうございます。今年度からご就任の高井康之会長の下で、引き続き副会長と勤務医部会長をさせていただいております澤芳樹でございます。
 一昨年、9月1日付で大阪警察病院の院長に就任し、高度急性期医療を中心として地域に貢献させていただいております。大阪警察病院は80年以上の伝統の下、高度な医療の提供はもとより、医師や医療従事者の育成にも尽力してまいりました。NTT西日本大阪病院との合併により新病院の建設が始まり、令和7年1月には開設の予定になっております。これからも医師会と強い連携を持つ病院として地域医療に貢献してまいる所存でございますので、大阪府医師会の先生方の今後のご厚情をよろしくお願い申し上げます。これまでも勤務医部会長を仰せつかってまいりましたが、いよいよ勤務医の立場として、地域連携や人材育成、先進医療・高度医療や国際貢献の面から、少しでもお役に立てればと思っております。高井会長をはじめ、医師会の先生方には本当にお世話になるばかりですが、今後とも学術的貢献や働き方改革、新専門医制度等に貢献していきたいと思います。
 そんな中で、不肖私があろうことか第32回日本医学会総会の会頭に選出されました。この総会はご存じのことと思いますが、明治35年から4年に1回開催され、日本の医学会の最高峰として120年以上続いております。大阪では7回目にあたり、大阪大学の中興の祖でいらっしゃる佐多愛彦先生、楠本長三郎先生、最近では岸本忠三先生が平成19年に会頭になられ、日本のその時代を代表する医学者しか会頭には選ばれない学会です。私がこのような会頭に選ばれることは、想定外の光栄な選出であり、120年の歴史の中で外科医が会頭に選ばれるのは初めてのことです。さらに、長年にわたり、日本医師会代議員、府医副会長の大役を務めさせていただいておりますので、日本医学会との橋渡しの役割を果たせたらと考えております。松本吉郎・日医会長も大変喜んでくださり、医師会を挙げて応援するとの熱いエールをお送りいただき、大変感激しております。これまでの歴史ある医学会総会の名に恥じぬような記憶と歴史に残る総会を開けたらと考えておりますので、なにとぞ、全会員の先生方には重ねてご支援ご協力のほどよろしくお願いします。
 さらに今年は、府医勤務医部会50周年の記念の年であり、7月22日には記念式典が催されます。全国の医師会の中でも早期から立ち上げ活躍してきた勤務医部会ですので、これまでの歴史や業績を振り返りながら、これからのあり方についても考えていくべきかと思います。
 本年がよりよい年になることを祈念しつつ、そして少しでも府医のお役に立てるように頑張りますので、なにとぞよろしくお願いいたします。