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医師・医療関係者のみなさまへ

特定健診受診率向上のための地域と医師会との連携強化事業を実施

府医ニュース

2022年3月16日 第2994号

豊中市、枚岡、河内、布施 各医師会で特定健診受診勧奨活動を展開

 平成20年度より始まった特定健診・特定保健指導。全国的な受診率は、緩やかに向上しているものの、大阪府ではほぼ横ばいの状態で、全国と比較しても低い状況である。
 「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き」(厚生労働省)では、かかりつけ医から本人への受診勧奨が重要であるとしている。また、大阪府の調査結果では、かかりつけ医が受診勧奨を行うことで、受診につながる可能性が非常に高いことが分かった。
 このような状況から、大阪府医師会では大阪府からの委託を受け、市町村と医師会、医療機関の連携体制を構築し、かかりつけ医による効果的な受診勧奨につなげる活動を展開。地域の特定健診受診率向上を図るため、「特定健診受診率向上のための地域と医師会との連携強化事業」を実施した。
 令和3年12月の1カ月を「特定健診受診勧奨月間」と位置付け、豊中市、枚岡、河内、布施各医師会の特定健診実施医療機関へ、特定健診の受診勧奨事業への協力を呼びかけた。
 協力医療機関では、同期間において、ポスターの掲示やリーフレット配付などにより、対象者への受診勧奨活動を開始。特定健診受診率向上に向けた取り組みを行った。今後は、効果検証を行い、特定健診受診率向上に向けたさらなる取り組みにつなげていく。
 なお、本事業の一環として、全医療機関を対象に、特定健診に関する実態調査アンケートを実施する予定である。