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医師・医療関係者のみなさまへ

令和2年度第1回 都道府県医師会長会議

府医ニュース

2020年10月7日 第2942号

新たにグループ議論形式により開催

 日本医師会は9月15日午後、「都道府県医師会長会議」をテレビ会議により開催。大阪府医師会からは茂松茂人会長、中尾正俊副会長(日医理事)が参加した。

 日医はこれまで実施してきた「都道府県医師会長協議会」を発展的に解消。会議名称も「都道府県医師会長会議」と変更しての開催となった。これまで年度内に3回、都道府県医師会より寄せられた議題に日医執行部が答弁する形で開催されてきたが、一部でその在り方について見直しを求める要望が出されていた。今回は、それらの意見を踏まえ、積極的な政策提言を求める機会への改変を目的に行われたものである。
 具体的には、47都道府県医師会を4グループ(A~D)に分け、事前に募集したテーマをグループごとに議論後、全体協議の流れで行う。なお、その議論内容は原則非公開となっている。テーマ選定と議長役などの指名は日医が行い、1回の会議で2グループ(今回はA・Bグループ)の議論が実施される。府医はCグループに所属。
 冒頭、中川俊男・日医会長はあいさつで、新型コロナウイルス感染症の全国の感染者数は、9月に入り連日1千人を下回っているが、予断を許さない状況と報告。患者の受診抑制も続いており、医業経営悪化が極めて深刻であると述べた。加えて、秋冬のインフルエンザ流行期においては、同感染症との臨床的鑑別が難しい中で、その体制整備が必要になると言及。これらの課題を、厚生労働省などの関係各省庁と協議の上、迅速に対応していくと力を込めた。
 続いて、第1議題「新型コロナウイルス感染症の検査体制について」をAグループ(議長=尾﨑治夫・東京都医師会長)が議論。次いで、第2議題「新型コロナウイルス感染症対応による医療提供体制への影響について」がBグループ(議長=池田琢哉・鹿児島県医師会長)により議論された。
 その後の全体協議では、グループ内外の医師会から質疑応答や追加意見など多面にわたる討議がなされた。中川・日医会長は、今回の形式は初めての試みであるが、大きな成果を期待すると締めくくった。次回は、11月17日に開催予定で、C・Dグループの議論が行われる。

Aグループ
北海道 秋田 埼玉 東京 富山 長野 滋賀 奈良 岡山 香川 佐賀 宮崎
Bグループ
青森 山形 群馬 神奈川 福井 静岡 京都 和歌山 広島 愛媛 長崎 鹿児島