TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

令和2・3年度府医新役員

府医ニュース

2020年7月15日 第2934号

所信と抱負

 第317回大阪府医師会定例代議員会(6月25日)終結後、第3期茂松茂人・府医執行部による会務が始まった。新たに就任した役員の所信と抱負を紹介する。

地区医師会・医会での経験 会務に生かして重責果たす 理事 澤井 貞子

 この度、大阪府医師会理事に選任いただきました澤井貞子です。私は昭和59年に大阪大学医学部を卒業後、同眼科学教室に入局、眼科研修後は同大学院に進み、縁あって平成元年より現在の浪速区日本橋で眼科を開業いたしました。開業後は、近隣の先生方との診診連携や病診連携の重要性もあり、子育てと並行しながら地区医師会活動に参加してきました。大阪府眼科医会、大阪府女医会にも役員で在籍し約10年になります。これら医師会・医会活動を通して、患者さんとの日常診療以外でも、年代、科を問わず多くの先生方と懇意になれ、教えをいただく機会に恵まれましたことは幸せでもあり大変感謝をしております。
 特に浪速区医師会では、本年5月末日までの2期4年、医師会長を務めておりました。その間、府医執行部の仕事ぶりを間近で見せていただきましたが、皆大変優秀で堅実に仕事をされ、更に同じ方向を向いてしっかりひとつにまとまっておられるようにお見受けしました。またCOVID―19の件でも然り、頼れる府医であるということが、会員にとって何より重要と実感しております。
 今回その執行部の一員に加えていただくことを大変光栄に存じますとともに、その重責に身の引き締まる思いです。新人として諸先輩方のご指導を仰ぎながら、会員のためひいては府民のため少しでもお役に立てるよう、精一杯取り組んで参ります。今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

国民が安心して暮らしていける公的医療保険制度の堅持に尽力 理事 永濵 要

 大阪府医師会理事に選任いただきました永濵要です。身に過ぎる光栄であるとともに、その重責に身の引き締まる思いです。私は昭和63年に関西医科大学を卒業し、同大附属病院で内科研修後に循環器内科医を志して第2内科学講座に入局いたしました。その後、同大附属病院、国保古座川病院、北野病院、牧病院、Lahey Clinic Medical Centerで勤務させていただき、専門分野だけではなく関連する様々な分野のことを学ばせていただきました。留学後、母校の附属病院で臨床や研究、後進の指導に当たっていましたが、平成14年に父から永浜クリニックを引き継ぎました。
 21年から門真市医師会理事、30年に同副会長となり様々な医師会活動を通じて地域医療に携わり、27年からは大阪府社会保険診療報酬請求書審査委員会審査委員として審査に従事してきました。これらの経験を通して、高齢世帯や認知症高齢者、在宅患者の増加とともにニーズも多様化して、医療のみならず看護や介護分野においても様々な対応が求められるようになっていることを肌で感じ取り、多職種のシームレスな連携の重要性や、府民が住み慣れた地域で最期まで安心して暮らすことのできる地域包括ケアシステムの推進と浸透化が不可欠であることを再認識いたしました。
 米国では国民皆保険制度はなく、民間の医療保険は高額で加入できないという方が多数おられます。私も職場で勧められた医療保険ではありましたが、訪問先で子どもが高熱を出してクリニックにかかった際に後日高額な医療費を請求されて驚いたことがあり、必要な時に必要な場所で必要な検査や治療が受けられる国民皆保険制度の大切さやありがたさを改めて実感いたしました。国民が安心して暮らしていける日本の公的医療保険制度を将来へ引き継げるように、何としても堅持しなければなりません。
 経験が足りない私ではございますが、茂松茂人会長をはじめ執行部の先生方の下で理事としての職責を果たせるように一生懸命取り組む所存です。ご指導、ご鞭撻を賜りますよう何卒お願い申し上げます。