
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
府医ニュース
2020年5月27日 第2929号
大阪府内では、新型コロナウイルス感染症を疑う症例の増加に伴い、管内の「帰国者・接触者外来」を実施する医療機関での検体採取が困難となっている。
こうした現状を踏まえ、富田林・河内長野市・大阪狭山市の3医師会と富田林保健所は、同保健所管轄域で「新型コロナウイルス感染症PCR予約検査事業」を5月1日から始めた。本事業では、手上げ式で各医師会より医師が出務。予約制のドライブスルー方式により、医師が鼻咽頭拭い液を採取する。
本事業は、富田林保健所管内のあるスペースを利用し、被検者のプライバシーに十分配慮して実施している。検査開始翌日となる5月2日には、予約時間前に複数の車が停車しており、午後から防護服に身を包んだ医師による検体採取が行われた。当日は夏日となり、検査開始時の気温は28度。医師も保健師も汗だくでの対応であった。
また、この日は出務者以外に3人の医師が検査の様子を見学。今回のPCR検査事業は、「地域を支える医療機関を守るための事業」でもあり、手探りではあるが早期に実施する必要があると判断して開始に踏み切った。会員の協力に感謝するとともに、様々な課題を解決しながら3医師会と保健所で協働して推進したい。
記事・写真提供
富田林・河内長野市・大阪狭山市医師会