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医師・医療関係者のみなさまへ

松原市医師会主催健康フェア

府医ニュース

2019年9月25日 第2905号

健康寿命の延伸を目指して

 松原市医師会(上野憲司会長)は9月14日午後、第12回健康フェアを同市歯科医師会・薬剤師会の共催および同市後援により同市内で開催。市民ら約220人が参加した。
 開会のあいさつで上野会長は、「人生100年時代」を迎えていると前置き。今後起き得る問題として介護従事者の減少を挙げ、介助を受けることなく動ける身体でいることが重要になると強調。最期まで自分の足で歩き、健やかに暮らすことを目標に、日々の生活を送ってほしいと述べた。
 第1部では、「ストップ・ザ・ロコモ――人生100年時代 あなたは何歳まで歩けますか!!」と題して、木下裕介氏(松原市医師会副会長/木下整形外科医院長)が講演した。木下氏はまず、ロコモティブシンドロームを「運動器の障害のために移動機能の低下を来した状態」として、進行すると要介護のリスクが高くなると説明。また、「要支援」となる原因の第1位が運動器の疾患であると加え、元気に動けるうちに、①転ばない②転んでも折れにくい③折れてもまた歩ける――体づくりを行うことが健康寿命を延ばす秘訣とした。
 続いて、運動機能の低下を確認する指標として、7項目のロコチェックを紹介したほか、移動機能の評価を行う3つのロコモ度テストから「立ち上がりテスト」を実演。併せて、下肢の筋力を鍛える運動として、片脚立ちとスクワットをはじめとしたロコモーショントレーニングの手本を示し、毎日継続することが重要と締めくくった。
 第2部では、骨密度検査や下肢筋力測定、眼底検査と脳トレに加えて、立ち上がりテストを実施。また、内科・整形外科・泌尿器科・眼科のほか、歯科や薬に関する医療相談のブースが設けられ、参加者の悩みに応じた。