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医師・医療関係者のみなさまへ

映画「ピア――まちをつなぐもの」特別試写会

府医ニュース

2019年5月1日 第2891号

在宅医療・介護における多職種連携の重要性を再確認

 大阪府医師会は4月17日午後、府医会館で映画「ピア――まちをつなぐもの」の特別試写会を開催。郡市区等医師会長、同介護保険担当理事、府医介護・高齢者福祉委員会委員、医療問題研究委員会委員等関係者をはじめ約50人が参加した。
 本作品は、病に倒れた親のクリニックを継いだ若い医師を主人公として、在宅医療や在宅介護における多職種との連携を通じて、看取りや認知症患者に向き合い、医師として、人間として大きく成長する物語となっている。厚生労働省・文部科学省推薦のほか、日本医師会など多くの医療関係団体が特別協力している。
 開会にあたってあいさつした茂松茂人会長はまず、住み慣れた自宅で安心・安全に暮らすことの重要性を説き、それに向けて尽力すると力説。その一方、在宅医療は容易にできるものではないとし、現在話題となっているACP(アドバンス・ケア・プランニング/愛称:人生会議)については医療や介護・福祉関係者だけでなく、患者・家族にも一緒に理解してもらうことが重要と指摘。市民にも在宅医療の実情を知ってほしいとの思いを語った。
 本作品は大阪では4月下旬から一般公開予定。また、一般公開後の本年秋以降には、市民向けの研修会や行事などでの自主上映用に映画ソフトの有料貸し出しが可能となっている。