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医師・医療関係者のみなさまへ

港区医師会創立70周年記念式典

府医ニュース

2018年7月25日 第2863号

「顔の見える関係」で地域連携

 港区医師会(河村禎人会長)は6月16日午後、大阪市内のホテルで創立70周年記念式典・祝宴を挙行。会員ら約70人がともに祝った。
 出雲谷剛・同区医師会副会長の開会宣言に続き、同日の総会で就任したばかりの河村会長があいさつ。医師会は比較的小規模であるが、これからも先達が築いた伝統を受け継ぎ、会員の調和を重視した会務運営に尽力すると述べた。また、郡市区等医師会の役割は、「地域連携の要」であることを胸に刻み、顔の見える関係を生かした体制づくりに努めたいとした。あわせて、山積する医療問題は、「理想論だけでは解決しない」との見解を提示。医政活動の重要性を強調し、「大阪府医師会・日本医師会を支えることも地域の医師会の重要な一面」と加え、理解と協力を求めた。
 続いて茂松茂人・府医会長が登壇。同区医師会の地域に根差した活動に敬意を表した。また、中央情勢に触れ、「財政面の観点から社会保障費が削減されている」と危惧。医療は社会的共通資本であり、「効率性だけでは語れない」との姿勢を国民と共有し、活動を展開する必要があると力説した。引き続き、大阪市医師会連合を代表して板東博志・市医連副会長(此花区医師会長)が祝辞を披露。医政活動の重要性を改めて強調した。
 その後、40年以上同区医師会に在籍した会員を表彰。河村会長より賞状と記念品が手渡され、西山和夫・前同区医師会長が謝辞。これからも地域住民の支援に努めたいと述べた。
 第2部では金関(かなせき)環(たまき)氏のバイオリンと宮川真由美氏が奏でるピアノによるリサイタルを開催。70周年を祝う両氏が奏でるメロディーに酔いしれた。