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医師・医療関係者のみなさまへ

浪速区医師会「認知症講演会」

府医ニュース

2018年3月28日 第2851号

住み慣れた地域で安心して暮らす

 浪速区医師会(澤井貞子会長)は2月23日午後、同区三師会および地域包括支援センター、浪速区オレンジチーム等との共催で、平成29年度認知症講演会を開催し、区民ら約175人が参加した。
 橋村直隆・同区医師会理事が座長を務め、同区医師会員の鍵本伸明氏(ナンバかぎもとメンタルクリニック院長)が「認知症を理解する」と題して基調講演を行った。鍵本氏は、認知症の定義や、老化によるもの忘れと認知症の違いを説明した上で、アルツハイマー型認知症を中心に解説。それぞれの特徴を知って対応することで、家族の負担も軽減するとアドバイスした。また、佐藤佐知恵氏(同区地域包括支援センター管理者)が認知症に関する相談窓口を紹介した。
 その後、「在宅医療介護講演会」が行われ、在宅医療に携わる様々な職種によるパネルディスカッションを実施。事例を基に、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための取り組みが示された。加えて、同区医師会員の藤吉理夫氏が医療・介護情報連携システム「Aケアカード」について、活用開始から1年が経過したと報告。利用数は増えており、多職種連携がスムーズにできることで、患者にとっても有益なものになっているとした。