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医師・医療関係者のみなさまへ

第6・7ブロック女性医師シンポジウム

府医ニュース

2018年3月21日 第2850号

現状を踏まえ未来の働き方を探る

 大阪府医師会第6(堺)・第7(泉州)ブロック女性医師支援ワーキンググループは、2月10日午後、大阪市内で平成29年度の女性医師支援シンポジウムを開催した。当日は「こんな職場で働きたい!/若手医師に求められる支援とは?」と題し、基調講演とパネルディスカッションが行われた。
 笠原幹司理事は、医師の働き方改革について議論がされる中、府医でも男女共同参画の確立に向け取り組みを進めたいとあいさつ。引き続き、村上城子氏(同ワーキンググループ委員長/和泉市立病院長)が司会を務めて開会した。
 第一部では、内間恭武氏(府中病院外科センター長・医師研修センター初期臨床研修室長)が「初期臨床研修室長の役割/活気に満ちた病院を目指して」と題して基調講演。第二部では良本佳代子氏(同ワーキンググループ委員長代理/大阪労災病院健康診断部長)が「若手医師が望んでいる未来の働き方について/初期研修医アンケート調査結果より」と題し、アンケート結果の詳細を報告後、同氏と竹本市紅氏(同ワーキンググループ委員/高石市医師会副会長)が座長を務めパネルディスカッションを展開。パネリストとして3病院から指導医と研修医がそれぞれ登壇した。まず、大阪労災病院から川端良平・上部消化管外科部長と大本真由氏が、同病院における臨床研修の現状と課題を述べた。府中病院の内間氏と小阪祥子氏は研修について紹介。最後に松浦愛・堺市立総合医療センター血液内科副部長と大橋倫子氏が、同センターの初期研修医に対するアンケート結果を報告した。研修医が男女を問わず「やりがい」「ワーク・ライフ・バランス」を求めていることが明らかにされるとともに、医師の働き方改革を進める上でも、結婚や出産により女性医師のキャリアが途切れることのない支援体制の構築が必要との意見が寄せられた。