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医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2018年3月21日 第2850号
大阪府医師会は2月21日午後、大阪市教育委員会との共催により、平成29年度第1回「学校保健・循環器講習会」を府医会館で開催。大阪市立学校の校医ら約100人が聴講した。
司会は益田元子・府医学校医部会副部会長(府医理事)が務め、村上洋介氏(同部会心臓疾患対策委員会委員長/大阪市立総合医療センター小児循環器内科部長)が「日本循環器学会/日本小児循環器学会合同ガイドライン2016年版学校心臓検診ガイドラインの解説を中心に」と題して講演した。日本の学校心臓検診は、世界で類をみない独自のシステムであると強調し、昭和48年より実施が義務付けられるようになったと解説。また、学校保健法施行規則が一部改正され、平成7年からは小・中・高等学校の1年生に心電図検査が義務付けられたと述べ、一次検診から医療機関での精密検査までのシステムの流れを示した。学校医の診察では、「心雑音・不整脈・視診による異常などを診る」とし、一次検診の心電図から抽出すべき所見や管理基準などをガイドラインに沿って詳説した。加えて、突然死を起こしやすい不整脈について症例を用いて説明。心臓突然死を防ぐためには、「心停止の予防」(学校心臓検診)と「心停止の初期対応」(AED)の双方で対応することが重要であると強調した。