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医師・医療関係者のみなさまへ

郡市区等医師会 創立記念行事

貝塚市医師会創立70周年

府医ニュース

2017年12月27日 第2842号

地域医療を守るためひとつに

 貝塚市医師会(市川正裕会長)は11月4日夕刻、泉佐野市のホテルに近隣医師会や行政など関係者を招き創立70周年記念式典と祝賀会を開催した。
 式典実行委員長である田村善貞氏の開式の辞に続いて市川会長があいさつ。まず、国立療養所千石荘病院が、平成15年に大阪病院に統合されたことなど、50周年以後の同医師会を取り巻く環境の変遷を紹介した。そして、担当役員や関係者の尽力により、26年4月には一般社団法人化を成し遂げ、現在、58の会員医療機関が住民の健康を守り続けているが、これからも医師会がひとつになり、地域医療を守っていくと述べた。
 茂松茂人・大阪府医師会長の来賓あいさつに続き、永年勤続会員を表彰。50年以上在籍の岩崎猛氏が代表して市川会長から表彰を受け、謝辞を述べた。
 講演では、市立貝塚病院診療局長兼産婦人科主任部長の横井猛氏が貝塚市立病院、りんくう総合医療センターによる「泉州広域母子医療センター」の成立から現状までを紹介。泉南地域ですべての産婦人科医療が完結できることが住民の大きな利益になったと語った。続いて、貝塚市在住で、「ハリガネムシ」で15年に第129回芥川賞を受賞した作家の吉村萬壱氏が「小説家のカルテ」と題して講演を行った。吉村氏は宇宙人の視点から地球上の人類がどのように見えるのかというスタンスでの執筆にあたる創作手法などを淡々と語り、会場の耳目を集めた。講演終了後に開かれた祝宴では、参加者が笑顔で円卓を囲み、杯を傾けながら次の世代への発展を誓った。