福島区医師会創立70周年

志を高く、地域住民のために邁進

　大阪市福島区医師会（松下正幸会長）は12月２日午後、創立70周年記念式典および祝賀会を同区内のホテルで挙行。会員ら関係者が集い、盛大に祝った。
　松下会長は式辞で、大阪市における休日急病診療所の運営や、「顔の見える連携」を掲げた「福島区の在宅医療を考える会」の立ち上げなど、全国に先駆けて様々な活動を行ってきたと振り返った。これからは、元会長の故・小田徹也氏が原爆投下直後に広島で医療救援活動にあたった経験から、長年にわたり推進してきた核戦争防止の遺志も引き継ぎながら、地域住民の保健・医療・福祉のために活動されてきた諸先輩方を範とし、80周年に向けて邁進すると誓った。
　来賓として茂松茂人・大阪府医師会長（加納康至副会長代読）、芥川公昭・大阪市医師会連合会長から祝辞が述べられた。その後、表彰式が行われ、前会長を務めた森山穂積氏に特別功労者表彰、会員26人に永年会員表彰として感謝状が贈られ、被表彰者を代表して森山氏が謝辞を述べた。
　記念講演では、作家の玉岡かおる氏が「大阪人は３度起きる――歴史にみる大阪人の負けない精神」と題して、大阪の歴史を紹介した。
　祝賀会では、大谷常一・同区長から祝辞が述べられたほか、「くつろぎの時間」として、会員でトランペット奏者の手嶋祥一氏率いるジャズバンド『手嶋祥一とレッドアンドブルーエコー』が、同じく会員でボーカリストの青山晃子氏とセッション。交響曲第９番（歓びの歌）やクリスマスメドレーなど６曲が披露された。