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医師・医療関係者のみなさまへ

3月度郡市区等医師会長協議会

府医ニュース

2017年4月26日 第2818号

松原・日医副会長 中央情勢など報告

 大阪府医師会は3月24日午後、郡市区等医師会長協議会を開催した。冒頭あいさつで茂松茂人会長は、前日に行われた第308回府医臨時代議員会に触れ、提出議案の承認に謝意を述べた。また、松原謙二・日本医師会副会長が出席し、中央情勢を報告した。
 日本専門医機構の副理事長を務める松原・日医副会長は、3月17日に実施された同機構の理事会で承認された「専門医制度新整備指針」の運用細則に言及。専攻医の都市部への集中を防ぐため、東京・神奈川・愛知・大阪・福岡の5都府県で募集定員の上限を設定する方針が固まったと述べた。
 一方、総合診療専門医に関連し、「家庭医」が制度として確立されることのないよう、警鐘を鳴らした。厚生労働省や財務省には、「財政面も含めコントロールしたいとの思惑がある」と指摘。勤務医時代にキャリアを積み、かかりつけ医として地域に貢献する現状の在り方によって「柔軟に対応できている」との見解を示した。在宅医療においても、十分な知識と技量を有する医師が、家族の負担なども考慮しながら患者に寄り添うことが求められるとした。
 その上で松原・日医副会長は、次世代を担う若手医師が将来も適切な医療を提供できる環境を整えていかなければならないと強調。医療を取り巻く環境は厳しいが、諸課題の解決に向けて尽力したいと述べ、日医諸施策への更なる理解・協力を要請した。