
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
府医ニュース
2017年4月5日 第2816号
大阪府医師会は、厚生福利事業の一環として、接遇マナーに関する知識研鑽と向上を目的に、平成3年度より接遇研修会を実施している。3月10日午後には28年度の同研修会が府医会館で開催され、会員医療機関に勤務する医療従事者や事務担当者など約200人が受講した。
矢野隆子理事はあいさつで、本研修会で接遇の心得を学び、医療現場で役立ててほしいと述べた。引き続き、藤野美代子氏(甲南病院副院長/写真円内)が講演。「おもてなしの心を大切に」と題し、グループワークを交えて、「医療における接遇」を説いた。藤野氏は、医療が置かれている現況は大変厳しいが、医療機関の役割は「地域の貢献」であると指摘。患者の診療や療養生活の場として、必要な施設整備と陣容を整え、「医療」という社会的、公共的サービスを組織的に提供する上で、接遇は重要な要素となるとした。更に、接遇5原則として、▽言葉づかい▽笑顔▽態度▽あいさつ▽身だしなみ――を紹介し、自身の患者対応を見つめ直してほしいと呼び掛けた。また、わずかなことでも問題提起できる職場の雰囲気づくりが求められると言及。問題意識を共有しつつ、患者の視点に立った接遇に努めてほしいとした。