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府医ニュース
2017年3月15日 第2814号
これがまあ 終(つい)の住処(すみか)か 雪五尺
3月半ばの大阪には似つかわしくない句ですが、この句を詠んだ小林一茶の故郷ではまだ正に雪五尺の世界のようです。
最近、高校時代からの友人達のLINEグループに参加しました。中のひとりが一茶のふるさとに程近い長野市郊外の山間部に住んでいて、よく写真をアップしてくれます。雪に埋まった庭、軒先のツララ、雪を頂いた山々、その間から小さく見える富士山等々。天気の良い日には、青い空に白い雪で絵葉書のような美しさです。近所に遊びに行く感覚でスキーに行けるそうです。
しかし一方、連日の雪かきで筋肉痛だとのこと。ふと、高齢者のみの世帯の雪かきはどうしているのか気になって聞いてみたところ、離れて住む家族が来て手伝うこともあるが高齢者も基本的には自分で雪かきをしている、とのことでした。調べてみたところ、地域によっては、雪かきボランティアの制度や、業者に頼んだ場合の公的補助の制度もあるようです。それにしても、雪深い地方に暮らす高齢者には、日頃私が診ている大阪の高齢者とは別の問題があるのだと改めて認識しました。気候の変化に富んだ日本列島、医療や介護のシステムも地域の気候風土に合わせて考えなければならないでしょう。
また、昼間働いている人は、朝まだ暗いうちに起きて雪かきをしてから出勤するそうです。とても私にはできそうにありません!(瞳)