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医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2017年1月18日 第2808号
平成28年度「あすか会」が28年11月12日夕刻、大阪市内のホテルで開催された。同会は南河内ブロックの医師会(富田林・河内長野市・松原市・羽曳野市・藤井寺市・大阪狭山市)および八尾市・柏原市医師会で構成。今年度は富田林医師会(堀野俊男会長)が主務を担当。大阪府医師会から茂松茂人会長はじめ、中尾正俊・高井康之・加納康至各副会長、阪本栄理事が出席し、意見を交わした。
冒頭、堀野・富田林医師会長は、「あいさつの代わりに」と、同医師会が被告となり提訴されている事案を紹介した。原告は市民オンブズマンで、「複数ワクチンの予防接種同時接種時に診察料・事務手数料が重複請求されている」との内容で、係争中と報告。近隣県・市でも同様の訴えが提起されているとして、情報共有を呼びかけた。
当日は、「運動器検診」「ストレスチェック」「地域包括ケア」の項目に区分し、各医師会の取り組みや課題などを報告。運動器検診では、宮田重樹氏(富田林)・泉谷徳男氏(河内長野市)・加藤治人氏(羽曳野市)・山鳥忠宏氏(藤井寺市)が、今年度から開始された「運動器検診」に関する学校医へのアンケート調査結果や、独自に取り入れた項目などを発表した。これに関し、茂松・府医会長は、運動器検診の実施で、学校医の負担が増したことは認識しているとした上で、「十分検証を行い、日医と連携して次年度以降の対策を検討する」とし、理解を求めた。
「ストレスチェック」では、藤岡洋氏(富田林)・藤江博氏(柏原市)・宮崎浩氏(河内長野市)が登壇。当該制度の趣旨が理解されていない実情や、医師の面談につながり難い側面などが指摘された。河内長野市医師会からは、医師による面談の際の具体的な費用が示された。
「地域包括ケア」においては、各テーマで最多の6地区が報告。武田温裕氏(八尾市)・立山博一氏(羽曳野市)・今井真氏(大阪狭山市)・神戸章氏(河内長野市)・上野憲司氏(松原市)・坂口隆啓氏(富田林)が、それぞれの▽多職種連携の取り組み▽在宅医療を推進するための施策▽行政との連携――などを説明した。大阪狭山市医師会は、安易なケアシステム化に警鐘を鳴らすとともに、「医師会主導」の重要性を強調。在宅医療の推進に関しても「医師会組織の強化」の視点で取り組んでいると報告した。