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医師・医療関係者のみなさまへ

第25回北摂四医師会医学会総会を終えて

府医ニュース

2016年9月21日 第2796号

大阪府医師会勤務医部会
第2ブロック世話人みどりヶ丘病院長 新井 基弘

 北摂地域の三島医療圏は高槻市・茨木市・摂津市からなります。北摂四医師会医学会は、大阪医科大学医師会・高槻市医師会・茨木市医師会・摂津市医師会および大阪府医師会勤務医部会第2ブロックから構成されます。その活動は、昭和54年より会員の生涯学習および病診連携を目的として始まりました。そして、平成7年から現在の医学会として新たに発足しました。第1回医学会では120名の会員の参加の下、当時の府医会長・植松治雄先生が特別講演をされました。本医学会の会長は大阪医大医師会長、副会長には各医師会長に就任いただき、現在まで活動が続いています。
 第25回北摂四医師会医学会総会が6月11日、大阪医科大学臨床第1講堂にて高槻市医師会の当番で開催されました。第1部は一般演題、総会を挟んで、第2部に特別講演が行われました。一般演題は9演題が出され、臨床研究、症例報告など幅広い発表がありました。発表された一般演題の中からは優秀演題賞を1題選定されることになっており、現在協議中です。
 総会では、米田博・医学会長(大阪医大医師会長/大阪医大精神神経科教授)から事業および会計の報告、本年度事業計画・予算の報告がなされました。
 第2部の特別講演では「最近のうつ病の動向」と題して米田医学会長に講演いただきました。うつ病は社会の中で増加傾向にあるだけでなく、うつ病自体に変化が出てきており、職場の中ではうつ症状があるが、職場外ではうつ症状が無くなる「新型うつ病」の概念に関するお話は非常に興味深い内容でした。
 今回、一般演題は病院から8題、診療所から1題が出されました。演者と質問者のやり取りを通じ、より良い病診連携を構築する上で、重要な要素である顔の見える関係を作ることができたと思います。北摂四医師会医学会では、これからも会員の生涯学習のために会員が一堂に会することで、北摂地域の病診連携の発展に貢献していきたいと思います。