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医師・医療関係者のみなさまへ

本日休診

胴体着陸

府医ニュース

2016年4月27日 第2782号

ちょうど一年前の本日、南九州の飛行場で小型機が胴体着陸しました。機体は滑走路中央で擱座、空港は閉鎖されました。国際便を含む35便が欠航になり数千人の足(二本は小筆)が奪われて大混乱でした。
 セスナ172RG型ですが、足を出したままが普通の小型機にしては珍しい引き込み足なのです。登録から半年しか経ておらず、おそらくその前の愛機は固定脚でしょうから、本人の弁「足を出し忘れたかもしれない」とは考えられなくもありません。
 下ること、11カ月後の先月、同じ空港で登録40日目の新品の小型機が直陸に失敗、滑走路は閉鎖され60便が欠航、右往左往した人数は倍増となりました。機体番号で国土交通省のサイトから所有者が分かりますが、なんと両機の当事者は同一人物です!
 JR東海での認知症老人人身事故での損害賠償は無責と判例が出ましたが、このような事故も航空会社が泥をかぶるのだそうです。垂直尾翼の曰くありげなマーク、医療も交通も同じ、確認を怠らず、安全第一。(冬)