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医師・医療関係者のみなさまへ

全国がん登録説明会を開催

府医ニュース

2015年12月16日 第2769号

全病院が義務化、診療所は手挙げ方式に

 大阪府医師会・大阪府健康医療部・大阪府立成人病センターの主催による「全国がん登録説明会」が11月17日午後、府医会館で行われた。当日はがん登録推進法の概要や届出方法などを伝達した。
 冒頭、大平真司・府医理事があいさつ。「地域がん登録(大阪府がん登録)」事業への協力に謝意を述べるとともに、来年1月から始まる「全国がん登録」について理解と協力を求めた。
 「全国がん登録」は平成25年12月成立「がん登録等の推進に関する法律」が根拠。全国の病院および都道府県知事の指定を受けた診療所に対し、28年1月以降新たに診断された「がんに関する情報」の報告義務が課される。その情報は都道府県を経由し、国がデータを管理した上で、調査研究やがん医療の向上などに用いられる。一方で、大阪府では病院・診療所が任意ではあるが大阪府がん登録を実施しており、27年度は同事業が継続されるため、28年1月から3月までは並行運用となる。この日の説明会では、大阪府が「がん登録推進法の概要等」について解説。現行制度との比較を中心に、届出の対象となるがんや患者の範囲のほか、当面のスケジュールが示された。
 引き続き、大阪府立成人病センターがん予防情報センターより、「全国がん登録の届出」に関して詳細に情報が提供された。内容は『全国がん登録届出マニュアル2016』(「がん情報サービス」ホームページよりダウンロード可〈http://ganjoho.jp/public/index.html〉)を補足する形式で展開。1.届出の対象と方法2.届出項目3.届出の不足を補う調査(従前の遡り調査)――について説明が加えられた。