
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2015年4月15日 第2745号
第44回大気汚染公害認定研究会が2月22日午前、大阪市内のホテルで開催された。本研究会は、公害医療および公害認定に伴う医学的知識等に関する諸問題について研究・研修し、各地区間の理解を深め公害認定審査会の円滑な実施ならびに適切な運営に資することを目的とし、審査会委員と事務局を対象に開催されている。今回の主務地は東大阪市であり、第24回に続いて2度目の開催となる。
東大阪市公害健康被害認定審査会は、東大阪市三医師会(河内・枚岡・布施)、大阪府医師会および協力病院の医師、法学部教授、行政関係者で構成されており、同審査会より富永宗近・審査会長(布施医師会副会長/筆者)、朝日輝男・副会長(大阪府医師会)、委員の村上雅治氏(枚岡医師会)・永田輝義氏(布施医師会)・金沢龍起氏(河内医師会)・源誠二郎氏(大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター)・伊達佳子氏(関西医科大学)・宇田裕史氏(東大阪市立総合病院)・信田真里氏(東大阪市保健部保健所東保健センター)の9名の委員が出席。事務局からは東大阪市健康部の職員が参加した。
富永のあいさつに始まり、東大阪市長(立花静副市長が代理)、来賓の横倉義武・日本医師会長(笠井英夫常任理事が代理)、環境省より横田雅彦・保健業務室長、横内峻・枚岡医師会副会長、津森孝生・河内医師会長、中西忍・布施医師会長が紹介された。津森・河内医師会長には東大阪市三医師会を代表してあいさつを頂いた。
研究会は「COPDの現状と今後の対策」を演題に、平田一人氏(大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学教授)の特別講演があった。続いて研究会①として、富永が40地区の審査会・事務局に送付した「大気汚染公害認定研究会に関するアンケート結果」について述べた。その後、昼食休憩を利用して世話人会が開催され、その間は他の各委員の情報交換の場がもたれた。
午後からは総会が開かれ、次年度は大牟田市に決定したことが報告された(平成28年2月28日予定)。
続いて行われた研究会②では、源氏より「気管支喘息――よりよいコントロールを目指して」と題して講演が行われたほか、研究会③は大山正幸氏(大阪府立公衆衛生研究所主任研究員)から「大気粉塵などにおけるマクロファージの活性酸素反応の亢進因子、および、亜硝酸ガスの喘息への影響」として講演がなされた。
報告 布施医師会 富永宗近