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医師・医療関係者のみなさまへ

一般社団法人住之江区医師会創立40周年記念式典

府医ニュース

2015年3月25日 第2743号

 一般社団法人住之江区医師会(松嶋三夫会長)は2月28日夕刻、大阪市内のホテルで創立40周年記念式典・祝宴を挙行。地元自治体や三師会関係者、会員家族など約250人が参加した。同区医師会は、昭和49年に行政区間の変更により住吉区西部が分離され、住之江区が成立すると同時に発足。以来40年にわたり、地域住民の健康維持に寄与してきた。

 冒頭のあいさつで松嶋会長は、発足当初より医師会活動に専心してきた諸先輩に謝意を示した。また、75歳以上の人口が現在の2倍に達すると予測される2025年を見据え、同区医師会でも在宅医療コーディネータ事業に参入したことを報告。複数の医師がチームを組み、協力・協働することが重要であると述べるとともに、医師会活動を通じて結束力を高めてほしいと呼び掛けた。更に松嶋会長は、地域医療を守っていくことが医師会の使命であると語り、会員各位に協力を求めた。
 来賓として祝辞を述べた伯井俊明・大阪府医師会長は、地域に根差した保健医療活動に改めて敬意を表明。医療を取り巻く情勢は依然として厳しいが、超高齢・少子社会において、社会保障を充実させることが国の責務であると述べつつ、国民の生命と健康を担う医師会が会員の力を結集させ発言していくべきと強調した。その上で、28年7月に実施予定の参議院議員選挙では、日本医師連盟の組織内候補となった自見はなこ氏への支援を要請した。
 式典には、高橋英樹・住之江区長も来駕。40年前には10万人だった同区の人口は現在12万人を超えるなど発展を続けていると述べ、区民の健康を支える医師会の地域医療活動に感謝の意を述べた。一方で、今後は少子高齢化と人口減少により2040年には人口が9万人に、高齢化率も30%後半になるなど厳しい状況が予想されるが、医師会と行政が協力して医療・福祉を充実させていきたいと訴えた。
 記念式典に引き続き行われた記念祝宴では、ディナーショーにジャズシンガーの綾戸智恵氏が登場。綾戸氏の軽妙なトークと弾き語りに会場は大いに盛り上がった。