
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2015年2月4日 第2738号
泉大津市医師会(中透会長)は、平成26年11月29日、泉大津市民会館で市民や医療・介護の関係者を対象に講座を開催した。
当日は、定員を超える160名が参加。開会のあいさつで中会長は、10年後にはまさに「2025年問題」に直面し、病院での対応に限界があることから、「人生最期の時をどこで過ごすか」について自宅での看取りを含め地域全体でかかわる必要性を示した。
第一部の講演では、「最期まで自分らしく生きるとは――いのちに寄り添って」と題し、訪問看護ステーション管理者の錦織法子氏が自らの体験談を交えて語った。錦織氏は、「命」とは生命のことであり、「いのち」とはその人の生活、人生、魂、歴史であると違いを説明。そして、介護とは、その人の「いのち」に寄り添うことであり、すなわちその人の人生を尊重することであると述べ、深く頷く参加者の姿が見受けられた。
第二部のシンポジウムでは、「泉大津市の在宅医療・看護・介護の取り組み報告」を実施。長野正広副会長、地域包括支援センター曽我智子氏を座長とし、医療、看護、介護の立場から事例紹介を行うとともに、三者の連携の重要性が改めて強調された。
閉会の辞で長野副会長が人生最期の時を考えるきっかけになったのではないかと総括した。