
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
府医ニュース
2014年12月31日 第2734号
河内医師会立訪問看護ステーション創立20周年記念式典が11月1日夕刻、大阪市内のホテルで開かれた。
津森孝生会長は式辞で、大友昌志会長(当時)が平成6年10月に訪問看護ステーションを立ち上げるまでの奮闘や、「会員が在宅医療に関心を持つことで、運営は軌道に乗る」と熱意を込めて会員を説いたエピソードを紹介。現在、河内医師会エリア南北に各1カ所とケアプランセンターを運営し、1日約60件の訪問看護を通じて地域に貢献する府内有数のステーションに成長したと述べた。そして、高齢社会の進展に伴い、地域包括ケアシステムにおいて多職種と連携し、訪問看護の重要性も更に高まるとし、今後の発展に期待を寄せた。
この後、若江岩田と鴻池にある訪問看護ステーションおよびケアプランセンターの管理者から、運営経過と訪問看護の様子、および看取りや遺族へのケアまで、患者・家族を支えた歩みを映像とともに報告。当初、看護師3人でスタートし、患者宅を電動自転車で駆け回った様子をはじめ、病院の退院調整担当者や介護支援専門員との思いが伝わり合う関係を構築したことなどが述べられた。現在、両ステーションとケアプランセンターを合わせ、看護師15名・事務2名・ケアマネジャー有資格者4名が活動している。
来賓祝辞に移り、伯井俊明・大阪府医師会長は、河内医師会役員・会員をはじめ同ステーション職員の努力に敬意を表し、今後も、在宅医療を通じた街づくりに努めることで、地域住民との信頼関係を一層強固にされたいとした。来賓あいさつでは、野田義和・東大阪市長や地元選出の宗清皇一・大阪府議会議員(当時)が登壇し、地域とともに歩む河内医師会の活動にエールを送った。
式典では、同ステーション設立運営への功績を讃え、大友昌志・元会長と雨師みよ子・初代管理者を表彰。また永年勤続職員10名に表彰状が贈呈された。謝辞に登壇した大友元会長は、開設に至る決断を振り返るとともに、医師会の事業部門としてだけでなく、地域住民の在宅医療へのニーズに応え得る存在として、今後も成果を上げてほしいと述べ、看護師の活躍に感謝と期待を表した。