TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

本日休診

朝日輝く

府医ニュース

2014年12月17日 第2733号

 14年前の12月12日、「女性国際戦犯法廷」で有罪の判決が下りました。もと朝日紙記者の故松井やより氏の肝いりでVAWW-NETという団体が、北朝鮮を含む15カ国、45人もの判事・検事を集めた民衆法廷です。ちなみに被告人は「私たち」だそうです。
 商業報道には乗らないこの裁判劇を、NHKは「問われる戦時性暴力」という教育特集番組で取り上げました。番組製作者(小筆は高校で同じ部活、現・M大学教授)によれば、視聴率は0.6%にも満たなかったとのことです。
 それを5年も経って一躍メジャーの舞台に躍らせたのが「番組改編騒動」です。経時的にあり得ないことですが、時の安倍晋三官房副長官らがNHKに対して内容の変更を迫った、と朝日・本田雅和記者(現T大学教授)は報じたのです。訴訟合戦に発展して、認知率を165倍に増幅しました。ウルトラCです。
 そのモトネタだった32年前の慰安婦記事(植村隆氏)を朝日は「訂正」しました。写真は朝日が最も輝いた昭和12年、キング・ジョージ6世の戴冠式に訪欧した朝日新聞社機「神風号」の模型です。旭日の社旗が誇らしい。(冬)
 参考図書:永田浩三「NHK、鉄の沈黙はだれのために」柏書房2010年