
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2014年8月20日 第2721号
平成26年度第1回大阪糖尿病対策推進会議(清野裕委員長)が7月24日午後、大阪府医師会館で開かれた。今期は府医から中尾正俊副会長、矢野隆子・北村良夫・宮川松剛各理事が参画している。
会合では、11月14日に府医会館2階ホールで開催される世界糖尿病デー〝おおさか〟2014の企画として、府民公開講座や大阪城と通天閣のライトアップ、相談会の実施に関して討議。更には府医が主催する医療関係者向けの「糖尿病日常診療の進め方研修会」(11月6日)および「医療近代化シンポジウム」(11月9日)への出演者などについても協議を行った。
席上、清野委員長は、日本糖尿病学会や日本糖尿病協会で問題視されている、一部大手薬局による卓上測定器を用いた血糖・HbA1c測定と栄養指導について意見交換を要請。測定が患者への啓発目的に開始されたにもかかわらず、診断治療の指針となることで、かかりつけ医による食事・運動療法に介入し、患者の治療が中断してしまうことを懸念した。宮川理事は、かかりつけ医の立場から、データが一人歩きする危険性を指摘。また、中尾副会長はセルフメディケーションの潮流の中、患者のための有効性を判断すべきとした。大阪府薬剤師会の出席者からも同様の意見があり、清野委員長は本推進会議として一定の指針を示すとし、原案作成メンバーを指名した。
このほか、SGLT―2阻害薬の適切な処方について、本年4月に講演会を開催し徹底した周知を行った結果、使用頻度からみて大阪での同剤の処方が少なく、啓発活動が奏功したことが報告された。
日本糖尿病対策推進会議の設立を受け、平成17年4月に府医健康づくり推進委員会内に発足。21年度より更なる発展を期し、関連学会・患者団体も参画。