
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
本日休診
府医ニュース
2014年6月25日 第2716号
2003年6月に前任の「厚」氏より「本日休診」の担当を引き継がせていただいてから、早や11年が経ちました。「厚」氏は大阪府医師会フィルハーモニーで文字通り、陣頭指揮を執る才人でもあったので内心、ビビりながら、バトンを受け取ったものでしたが…まさか、こんなに長くバトンを持ち続けることになるとは思いもよりませんでした。
「本日休診」は、医師、とりわけ市井の臨床家の、等身大の日常を、患者さんの生病老死と共に在るが故の「喜び」や「悩み」を、垣間見(願わくば共感し)ていただける場だと理解しています。
非才な私は、飼い猫の他愛のない話、日常の失敗談など、私生活を「切り売り」ならぬ「切り貼り」してゆくことから始めざるを得ず、どうにか書きあげたものが活字となり、手元を離れ、飛び立ってゆくことに強いストレスを感じた時期もありましたが、気がつけば11年が経っており、実に多くの「学びの機会」を与えていただきました。
皮肉なことに、私が学ぶこと無く、犬や猫の自慢話を書くだけで終われるようであれば、「この国の医療は安泰であった」と思います。しかし、最近の3年間は専ら、「国家の死に至る病」ともいうべき「TPP」について書かざるを得ない状況にありました。正確を期するべく努力をしましたが、門外漢の私には常に、やり残したような気分がつきまとっています。ですので、この続編は、読んでくださっている諸兄諸姉に託して、筆を置きたいと思います。お読みいただき、誠にありがとうございました。それでは、また、どこかでお会いしましょう!
(猫)