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第164回エイジレス健康講座

府医ニュース

2026年10月7日 第3158号

生活習慣改善で認知症の予防を

 大阪府医師会・ATCエイジレスセンター実行委員会は7月18日午後、同センター(大阪市住之江区)で「第164回エイジレス健康講座」を開催。大阪精神科診療所協会から推薦された奥川学氏(がく認知症クリニック天王寺院長)が、「認知症とその予防について」と題して講演し、近隣住民など約50人が聴講した。

 まず、認知症の症状は、▽記憶障害▽時間や場所の感覚の低下▽理解力・判断力の低下▽実行機能の低下――などの認知機能障害(中核症状)と行動・心理症状(BPSD)に大きく二分されると説明。BPSDの初期症状には、活動性や意欲の低下、趣味への関心の低下、気分の落ち込みなどうつ病と似た症状も見られ、適切な診断には認知症専門医による問診と検査が必要と強調した。
 次に、日常生活で取り組める予防のための習慣として、食事・睡眠・運動のポイントを解説。脳で毎日作り出される活性酸素は老化や認知症の原因になるとし、これを取り除く抗酸化作用のある食材やサプリメントなどを紹介した。また、睡眠は身体と脳の休養のほか、記憶の整理・定着や脳の老廃物の排出などが行われる大切な時間であるため、質の良い睡眠を心がけるよう促した。さらに、運動は筋力トレーニングと有酸素運動のほか、頭の体操を組み合わせた「コグニサイズ」も有効と言及。知的活動や他者とのコミュニケーションも予防に不可欠であり、これらの習慣をバランス良く行うことが大切と伝えた。
 最後に、認知症を防ぐために改善可能な危険因子を年代別に提示。若年期には教育年数、中年期には生活習慣病や精神疾患、高齢期には社会的孤立や視力・聴力・口腔環境に特に気を付けることが、認知症リスクの低下につながると説示した。その上で、認知症は早期発見・早期治療が重要であり、気になる症状があればすぐに認知症専門医を受診するよう呼びかけた。