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医師・医療関係者のみなさまへ

耳鼻咽喉科・頭頸部外科「第5回市民公開講座」

府医ニュース

2026年10月7日 第3158号

口とのどのがんを正しく学ぶ

 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会大阪府地方部会(猪原秀典部会長)と大阪府耳鼻咽喉科医会(有賀秀治会長)の主催による「第5回市民公開講座」が7月26日午後、大阪市内で開催された。今回は「くちのがん――知る、気づく、相談する」をテーマに、約180人の府民が足を運んだ。

 開会にあたり、主催者を代表し猪原・同学会大阪府地方部会長があいさつ。口やのどは食事や呼吸、会話を担う重要な器官と語り、違和感を見逃さず、医療へつなげることが大切と訴えた。
 講演では、まず、「口とのどの仕組みと耳鼻咽喉科で診るがん」について、音在信治氏(大阪府耳鼻咽喉科医会理事)が登壇した。音在氏は、口やのどの仕組み・構造・働きを説明し、各部位に生じるがんの症状と特徴を詳説。特に、舌がんは舌の側縁に生じやすく、▽口とのどに痛みを有する▽舌の側面に異物感がある▽口内炎が2週間以上治らない▽同じ場所に痛みを繰り返す▽首にしこりがある――といった異常は要注意と指摘した。その上で、気になる症状があれば早期に耳鼻咽喉科の受診を促し、適切な診断・治療を受けるよう呼びかけた。

飲酒と喫煙が口腔がんの発がん因子
過度な摂取は控えるよう助言

 続いて、八木正夫氏(関西医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座教授)が、「口とのどのがんを知る」と題して講演。飲酒と喫煙が口腔がんの主な発がん因子と解説した。さらに、頭頸部がんは粘膜全体の刺激により、咽頭や口腔だけでなく消化器・呼吸器系のがんを併発しやすいため、過度な摂取は控えるようアドバイス。最新の治療を紹介しつつ、副作用への対応を含めた多職種によるチーム医療の重要性を説いた。
 最後に、「口とのどのがんになって」と題してがん治療を受けた患者とその家族が登壇。自らの経験から、病気に向き合う上で相談が心の支えとなることや前向きな考えを持つことの大切さを伝えた。
 閉会に際し、有賀・同医会長があいさつ。同医会の活動の一つとして、中央急病診療所(大阪市西区)では同医会員が365日出務しており、休日夜間の耳鼻咽喉科領域の救急診療を担っていると紹介し、締めくくった。