
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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勤務医部会活動報告
府医ニュース
2026年10月7日 第3158号
令和8年9月3日、大阪府医師会館において「府医役員と勤務医部会役員との懇談会」が開催された。本年度は「新たな地域医療構想――現場の課題とは」をテーマに、細井雅之・府医勤務医部会副部会長(府医理事)の司会の下、加納康至・府医会長をはじめ府医役員、勤務医部会役員が一堂に会した。加納会長からは、病床機能のみならず、外来・在宅、介護との連携、人材確保などを含め、現場の声を踏まえて地域医療を考える重要性が示された。
中でも印象深かったのは、山﨑大輔・U40OSAKA勤務医部会委員による「2040年の医療を誰が担うか――地域医療構想と若手医師のキャリア」との問題提起である。病院という「箱」の再編だけではなく、2040年に医療の中心を担う世代が、どのような思いで医療に向き合い、キャリアを築いていくのか。その視点を置き去りにして地域医療の未来は描けないことが強く伝わった。
続いて、河村智宏・同部会委員から、高齢者救急を担う市中病院のマンパワーや働き方、経営、研修医教育の課題が、岡本奈美・府医勤務医部会常任委員からは、小児医療を「病床」ではなく「機能」と「つながり」で捉え、人口減少下でも必要な医療機能を維持する重要性が示された。意見交換では、宮川松剛・府医副会長から若手・中堅医師が地域医療構想を自分自身の問題として捉えていることへの評価があり、病院長からも若手を置き去りにした議論への懸念が語られた。
これらを受け、勤務医部会を代表し私からも今後の活動方針を発表した。勤務医の目線から制度、地域医療、病院機能、働き方を考え、現場の声を届けることを勤務医部会の役割と位置付け、今後は各ブロックで多様な立場の勤務医などの声と公開データを重ねながら地域の課題を議論する。その成果をブロック合同懇談会、来年度の府医役員との懇談会へとつなぎ、関係団体や行政への発信を目指す方針である。
藤本康裕・同部会副部会長からも、この取り組みを来年度には具体的な形として示すことへの期待が述べられた。2040年の医療を担う人の声を、今、地域医療構想に届ける。その第一歩となる懇談会であった。
府医勤務医部会副部会長 吉村 千恵