TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

大阪府介護認定審査会委員・新規研修

府医ニュース

2026年10月7日 第3158号

介護認定審査会の役割と判断基準を解説

 大阪府介護認定審査会委員・新規研修が5月30日午後、大阪府医師会館で開催された。同研修会は、新規の介護認定審査会委員および市町村・広域連合職員などを対象として、大阪府主催(府医後援)により毎年実施。要支援・要介護認定において、公平・公正かつ適切な審査判定を行うために、必要な知識・技能の修得と向上、ならびに介護認定審査会における審査判定の適正化・平準化を図ることを目的としている。
 当日は、はじめに和田典子氏(大阪府福祉部高齢介護室介護支援課長)らが、大阪府の介護行政の現状と課題や不服審査請求事例などを基に要介護認定について解説した。
 引き続き、島本町介護認定審査会長を務める栗山隆信理事(当時/現監事)が「介護認定審査会――介護の手間にかかる審査判定」と題して登壇。要介護認定の基本設計となる、認定調査(74項目)に基づく一次判定の仕組みや認定審査会での判定基準、審査の流れのほか、二次判定での活用のポイントなどを説明した。
 特に、二次判定において、一次判定の結果を修正・確定する際には、病名や重症度で判断するのではなく、「介護における具体的な対応時間や頻度」を根拠に丁寧に確認する必要があると強調。一次判定の結果を過信せず、▽判定基準の境目となる時間数▽時間帯による状態の変化(日内変動)▽住環境に起因する介護の手間――などを特記事項や主治医意見書から明確に読み取り、適切な判定へつなげていくことが大切と説いた。
 最後に、介護保険制度の円滑な推進に向けた継続的な協力を呼びかけ締めくくった。