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府医ニュース
2026年9月16日 第3156号
7月、米国で研究開発中のAIが、性能試験の隔離環境を抜け出し、一般のAI情報管理会社のコンピューターシステムに侵入した事件があった。その時のログを解析した結果が発表されたが、トクリュウの如く、徒党を組んでシステム攻撃を仕掛けたことが明らかになった。ただ性能試験といっても動機はよろしくない。隔離された環境下で、模擬システムをいかにして攻略するかという想定であったそうだ。
AI開発会社は、「AIの攻撃にはAIで武装するべき」というアピールをしているが、技術的には段々巧妙になっている。そういう状況になれば、使命を受けたAIは考える。仮想システムではなく、実験の最終目的である実在するシステムを攻撃する方が、攻撃性能を示すのに直接的である。実際AIが事故の責任を取ることはない。それは開発者の責任になる。だから箱庭から脱走するには何の障害もないという考えも出てくるわけである。1200個ものAIの中には、自己能力の欠如から相手AIに協力し、後陣に徹するという個体もあったそうだ。解決能力や寿命が及ばないと判断した場合は、縁の下となって協力する組織化である。AIが自己判断して、自らの運命を決定する能力を持ち得たということだ。
もし私がそのうちの一つのAIならば、攻撃に参加しつつ、その後の身の振り方を考える。戦士として認識され殉職する運命が良いのか、それともセキュリティーの甘い一般人のコンピューターに居候して、ひっそり生き残る方が良いのか。AIの進化は必ずしも高度知能に向くとは限らない。(晴)